こんにちは、シンです。
先日山梨県峡南地域にお出かけした際に南アルプス芦安産学官という施設に立ち寄りました。
南アルプス芦安山岳館
ここ芦安地域は南アルプス北部登山の入り口となる地域。ここからバスに乗って広河原まで運んでもらい、多くの人は広河原から北岳に登っていきます。南アルプス芦安山岳館は2003年に建てられたそうですが、いつもバスでスルーしていたので存在は今回初めて知りました。
玄関入って正面に受付があり、右側が有料エリア (¥500)、左が無料エリアです。
今回は無料スペースのみの利用で。
ちなみに有料エリアはこんな感じ。奥の方にツキノワグマの剥製とかが見えます。隠れた部分に貴重な資料等が展示されているのでしょう。今回は有料エリアは回避しましたが、家に帰ってきてからとても気になっています。
無料エリアは山関連の図書が大部分を占めています。私ならここに1週間通い詰めてずっと本を読んでいても飽きなさそうです。
とにかくたくさんの本が並んでいます。南アルプスの山だけでなく日本の山、世界の山、山に関連した小説などが古いものから新しいものまで揃っています。ただ本があり過ぎて何から手に取ればいいのか。
悩んだ挙句、私が手にしたのは定期購読している岳人です。自由に手に取れるもので一番古いのは昭和37年6月発行の第170号・夏山特集でした。
時間がなかったのでしっかり読むことはできませんでしたが、今に通じることも書かれていたので指南書としてまだ使えるのでは?と感じました。
広告の企業名は知らないものも多いですが、今もある企業の名前を見つけると嬉しくなります。
この頃の岳人の価格は¥150で今の岳人は¥1,100 (税込)です。なので単純計算で上のブーツは¥58,700くらいってところでしょうか。
この頃もまだ郵便税という言葉が使われていたんですね。
ガラスケースで保管されていた書籍は係員に言えば出してもらえるそうです。岳人で一番古いのは昭和25〜26年頃の30号台のものでした。
ついでに山と溪谷も。こちらは手に取ることができる一番古いのは昭和36 (1961) 年6月号。表紙の絵がいいですね。てか美人。
一番古いのは背表紙がなく分かりませんでしたが、判別できる中で一番古いのは昭和9年1月刊行の第23号でした。
昭和36〜37年に刊行された岳人、山と溪谷のどちらも、現代の誌面と違うのはどの山のどのルートで登頂・登攀したという投稿が多いことです。まだこの頃は未踏ルートが多く存在したんですね。
また今では歴史的偉人 (深田久弥など) とされてる人の連載が掲載されていて、タイムリープした気分になれます。
無料エリアの図書の奥には子どもが遊べるスペースがあります。積み木があったり、木屑の香りで木材浴ができたり。子連れでも退屈させずに済むのはいいですね。
でもくれぐれも貴重な資料を子どもが傷つけないよう、目配りは必要です。
次回北岳または鳳凰三山の登山で芦安に足を運ぶことがあれば、ここにはぜひ立ち寄りたいと思います。登山しなくてもここに来れば山に触れ合えた気分になれるので山好きにはオススメです。
次回は必ず有料エリアに入場します。
それでは皆さん、Have a nice day !