こんにちは、シンです。
先日MSRウィスパーライトインターナショナルのメンテをしたので、各種燃料で燃焼テストをしてみました。
テストといっても着火までなので燃料消費量や火力を調べた訳ではありません、悪しからず。
3種の燃料を燃焼させてみた
ホワイトガソリン
まずは今まで使用していたホワイトガソリン。
ホワイトガソリンをプライミングキャップに少量溜めてプレヒート。シューシュー言い出したらコントロールバルブを開いて着火。
慣れているのですんなり着きました。
メンテの効果かちょっと炎がキレイになった気がします。
灯油
翌日、今度は灯油です。
ジェットを灯油用のUKに交換して臨みました。
灯油の場合はしっかりプレヒートしないといけません。灯油を使うと煤がすごいのでアルコール燃料をプライミングカップに注いでプレヒートします。
5mL x 2回行いましたがそれでもプレヒートが不十分で炎上。
慣れればそれほど難しいことではないのですが、久しぶりだったので失敗。
コントロールバルブを絞ったりしながらなんとか炎を安定させました。
灯油は安いのと引火点が50℃と高めなので安全ではありますが、ちょっと面倒。
そして煤がよく付きます。
灯油自体は安いですが点火の都度アルコールを使用してプレヒートをしているとガソリン以上のコストとなります。
レギュラーガソリン
最後にレギュラーガソリンです。
レギュラーガソリンを携帯缶に給油するのはあの事件以降難しくなってしまいました。でも私にはカブがあります。サイフォンの原理で燃料ボトルに移します。
レギュラーガソリンを使うのは初めて。
怖い存在と思っていましたが、ホワイトガソリンの取り扱いと基本変わりはなく、ホワイトガソリンが使えるのであればレギュラーガソリンを使うことは難しいことではありません。
ただプレヒートの時の煤の量はホワイトガソリンより断然多いです。
ジェットはガソリン用のUGに戻してあります。
プレヒートが終わってからの着火に関してはホワイトガソリンと同じです。灯油より着火させやすいです。
これからは燃料費節約のためレギュラーガソリンをメインで使うようにしようかな、と思います。
説明書にはレギュラーガソリン使い続けることで寿命が短くなる可能性がある、と書いてあるのでレギュラーガソリンを使用するのは自己責任になります。
扱いやすさ、コスト、安全性の選択
3種の燃料を燃焼してみたところ、次のようなことが言えると分かりました (事前に分かっていた事ですが)。
扱いやすさはホワイトガソリン
ホワイトガソリンもレギュラーガソリンも手順は一緒、でもホワイトガソリンの方が添加物が少ないために煤が少なく、使用後の手入れが楽です。そういった面で扱いやすいかな、と。
レギュラーガソリンも灯油も煤の量は同じくらい。煤はストーブだけでなくクッカーにも付きますので、使用後そのままザックにしまうとザック内が煤で汚れます。
それが嫌なら、拭くのが面倒ならホワイトガソリンがいいでしょう。でもホワイトガソリンでも多少は煤が付きます。
コスト優先ならレギュラーガソリン
あれ、灯油の方が安いはず？と思うでしょうが、灯油だと必ず十分なプレヒートが必要となり、そのためにアルコールが必要になります。レギュラーガソリンもプレヒート時にアルコールを使用した方が煤の発生を抑えられますが、灯油よりアルコールの使用量は抑えられます。
その差分が使用回数ごとに掛かるとすれば、灯油の方が高くつきます。なのでレギュラーガソリンが一番低コストと言えます。
安全性なら灯油
プレヒートが面倒な灯油ですが、それは安全性の裏返しの結果でもあります。
ガソリンは引火点がマイナス40℃以下で、直接火を当てなくても火の気があれば引火します。セルフ給油できることから危険性が麻痺しがちですが、静電気でも引火する恐れがある怖い液体です。
一方灯油の引火点は40〜60℃で、灯油に火のついたマッチ棒を落としても燃えることはなくジュッと消えるそうです (試したことはありません)。
なのでとにかく安全を最優先したい場合は灯油です。
これからはレギュラーガソリンを使ってみる
ただし灯油だって可燃性液体なのでいくら安全性が高い、といっても危険な物質であることには変わりありません。火の気を避ける、漏らさない、これをしっかり守れば灯油もガソリンも基本的に扱いは一緒です。
それならばコスト安い方がいいですよね。
MSRウィスパーライトインターナショナルはレギュラーガソリン使用可能とは謳っていますが、レギュラーガソリン使用により壊れる可能性は否定できず、メーカーとしてはあまり推奨していません。
それも承知の上でこれからはレギュラーガソリンを使って様子を見ていこうと思います。
まあ壊れたとしても12年も使ってきたから・・・、いやいやできれば長く使いたいものです。
それでは皆さん、Have a nice day !
