
こんにちは、シンです。
2025年6月21日の仙丈ヶ岳登山記事Vol.2です。
- 仙丈ヶ岳二合目コースから登山開始
- 二合目からのジグザグの急登で五合目へ
- 五合目〜小仙丈ヶ岳
- 小仙丈ヶ岳〜仙丈ヶ岳
- 下山は藪沢から大滝の頭ルート
- 無事下山
- 翌日の甲斐駒ヶ岳登山は断念
- 戸台パークに帰還
- まとめ
仙丈ヶ岳二合目コースから登山開始
8時4分、長衛小屋を出発し登山スタート。仙丈ヶ岳二合目コース登山口から山頂を目指します。
山行記録はヤマレコで
今まで登山用スマホアプリはYAMAP (無料会員版) を使用していましたが、年々厳しくなる無料会員の締め上げに嫌気がさしたので、ヤマレコに鞍替えしました。もちろんヤマレコも有料会員への誘導はありますが、YAMAPほどアコギじゃない笑
今回は30日無料体験のプレミアムプランを利用して山行記録を書いてみました。
登山口からすぐの所に北岳のビュースポットがあり、北岳の山頂付近を見ることができます。
登り始めて二合目までの間は比較的なだらかな道が続きます。これくらいの傾斜で始まる登山はいいですね。最初から急登だと萎えます。
8時38分、二合目に到着。
行動食は計算しやすいカロリーメイト
登り始めて30分が経過、ここでカロリーメイトを1本投入です。息子と登る時はだいたい30分に1本補給するようにしています。
今回はとりあえず4箱準備して息子に持っていく2箱を選ばせました。
選んだのはチョコレート味とフルーツ味。バニラ味とメープル味は次回に持ち越しです。
昔、カロリーメイトってモサモサして好きじゃなかったんですが、いつの頃からか好きになりました。息子は山で食べるものという認識、好きとか嫌いとかそういう次元で捉えていません。まさしく行動食です。
二合目からのジグザグの急登で五合目へ
仙丈ヶ岳登山はここからが本番と言っていいでしょう、二合目過ぎたあたりから傾斜がきつくなり、ジグザグの道となります。
三合目を過ぎ、
さっきは頭だけだった北岳がしっかり上半身をあらわにしました。北岳肩の小屋って本当に肩に位置しますね、写真でもポツンと見えます。
それにしてもこちらからの北岳は鋭く尖って見えてカッコいいです。
五合目〜小仙丈ヶ岳
四合目も過ぎて9時54分、五合目の藪沢大滝の頭に到着。
ここで10分ほど休憩。
三合目で2本目のカロリーメイトを食べたので、ここでは味変目的で1本満足バー。山でチョコレートが食べられる贅沢です。
実際は1本では満足できないバーなのでナッツも追加投入。息子が途中でシャリバテしないように細心の注意を払います。おかげで私は山に行っても痩せません笑
あまり休むと反対に疲れるので食べたら行動再開。しかし急な登りはまだ続き、息子もしんどそうです。
そうそう、ここからヘルメットを装着しました。
でも藪沢大滝の頭から15分ほど登ると展望が開け、甲斐駒ヶ岳がバッチリ見えました。
視線を右に向けると鳳凰三山。
今回鳳凰三山にするか悩んだのですが、まだ息子にはハードかな?と思い仙丈ヶ岳にしました。
さらに少し登ると今度はテントを張った長衛小屋のテント場が見えました。上から色鮮やかなテント群を見るのが好きなんですよ。
甲斐駒ヶ岳と鋸岳の間からは八ヶ岳が堂々と構えていました。
八ヶ岳も早く息子と登りたい山の一つ、ただ山頂付近は大人でも危険な岩場があるので焦らず慎重に計画していこうと思います。
程なく高木が姿を消しハイマツ帯へ。この変化が高山登山でテンションの上がる瞬間です。しかし身長130cmほどの息子だとハイマツに埋もれてしまいます。
小仙丈ヶ岳へ
そうこう言っているうちに小仙丈ヶ岳のピークが見えてきました。
ここが長衛小屋テント場から見えていたところです。仙丈ヶ岳はまだ姿を見せません。
11時13分、小仙丈ヶ岳山頂に到着。
ここにきてようやく仙丈ヶ岳の山頂が姿を現し、そして美しいカール地形も見ることができます。
反対側に目を向ければ日本のワン・ツー・スリー (富士山・北岳・間ノ岳) が揃い踏みです。
小仙丈ヶ岳〜仙丈ヶ岳
ここからは常に絶景を眺めながらなので、とても気分よく歩くことができます。
どっしりと構えた仙丈ヶ岳に挑む小さな息子です。
山頂へ続く尾根からは眼下に広がる伊那谷の景色が楽しめます。
ふたつのアルプスに挟まれた伊那谷、いいところですよね。
ライチョウがいた
少し歩いたら登山者が立ち止まってキャッキャ、キャッキャと興奮してカメラを構えていました。高山でこういう反応の時はだいたいライチョウが姿を見せた時です。
ほらね。
でもこうやって周りの反応がなければ私はきっと見逃したことでしょう。誰かが見つけてくれたおかげです。
仙丈ヶ岳山頂へ
山頂まで20分の標識が出てきました。
山頂がだいぶ近づき、人の形も分かるようになりました。
山頂直下の所まで来ました。山頂は多くの人で賑わっています。
13時1分、標高3,033mの仙丈ヶ岳に登頂成功です。
息子よ、よく頑張った。
せっかくだから親子で記念撮影。
男性の方にお願いして撮ってもらいました。
浜口親子か吉田沙保里・栄コーチばりの肩車ガッツポーズ。
山頂に着いただけでこれだけテンションが上がるんですから、オリンピックでメダル獲得したらそりゃ肩車しちゃいますよね。
山頂にはセミがいた
私が景色を楽しんでいると息子が「セミ捕まえた!」と。
6月のこんな高い場所にセミなんかいる訳が、
いた!!
確かに登山中もセミっぽい鳴き声がしていて、でもセミ=真夏のイメージなのでいるはずないと思い込んでいました。
あと動物では多分イワヒバリだと思いますが、撮影することができました。
超望遠ズームレンズで撮影したいところですが、重たいのでなかなか覚悟を決められません。でもたまには写真撮影の山、というのもアリなのかも。
下山は藪沢から大滝の頭ルート
下山は山頂から地蔵尾根分岐~仙丈小屋~馬の背ヒュッテ~藪沢小屋を通って、藪沢大滝の頭に合流。そこから長衛小屋へと戻りました。
藪沢小屋付近までは残雪があるので多少注意が必要です。
あと沢水がとても冷たいので誤って転落しないように。
そんな冷たい沢ではしゃぐ声が聞こえました。近づくにつれ声もはっきり聞こえるようになります。
・・・中国語です。
見ればテント場のお隣さん集団でした。
無事下山
17時11分、二合目ルート登山口へ戻ってきました。
思いのほか息子は元気、本当にたくましくなったもんだ。
長衛小屋に戻り、ご褒美のビール!といきたかったのですが、この日は頭痛がひどくなってしまいそれどころではありませんでした。
なので息子とコカコーラを半分こ。登山後の炭酸飲料はノンアルであろうが美味しいです。
テントに戻って食事の準備。準備と言ってもお湯を沸かす程度ですが。
この日準備したのは日清カップヌードルのチーズカレー。
息子が美味しい、美味しい言って食べてくれました。
そして麺を食べ終えたらスープは回収。
フライパンに移し、そこにサトウのごはんを投入。カレーリゾットにします。
これが息子に大好評で、今回の登山旅で一番美味しい料理だったとの評価を受けました。
あとは食後のコーヒー、コストコで買ったドリップコーヒー・・・って写真の露出低くてよう見えん汗
コーヒーを飲む頃から急に脚がつりだして、あぐらをかくとつり、足を延ばしてもつり。どうすればいいんだ、と途方に暮れながら早々に寝ることにしました。
そうしたら寝てる最中にもつって激痛で起きるという・・・。
そうそう、お隣の中国人グループはテント場では静かに過ごしておりました。声がデカいだけで山の常識は備えていたので良かったです。
翌日の甲斐駒ヶ岳登山は断念
翌朝4時過ぎに起床。初の山テントで夜を過ごした息子です。これでもうどこへでも一緒に連れて行けそうです。
朝食はサトウのごはんにクノールのたまごスープを混ぜてたまご雑炊風にしました。
朝からお腹が温まります。たまごが苦手な息子もこれなら食べられました。
2日目は甲斐駒ヶ岳に登る計画も立てていましたが、息子より私が無理〜!ってことで断念。テントを撤収して北沢峠へ向かい、7時20分のバスで戸台パークへ戻ることにしました。
北沢峠に着くとこの日も多くの登山客がバスに乗って上がってきました。
帰りの人も比較的多くて始発を待つ人の列ができていたので臨時バスが出ることになりました。
北沢峠のバス停ベンチには数字が振られていて、私は21番目。臨時バスの最後の乗客、ということで息子は特等席に。7時5分出発。
大人になるとなかなか座らせてもらえない助手席、子どもの特権ですね。
途中リスが横切ったり、猿がいたりしました。
行きではしっかり見ることができなかった鋸岳の鹿窓も帰りはバッチリ見えました。
戸台パークに帰還
7時50分、戸台パークに帰還。下車時に駐車料金の¥1,000を支払います。
駐車場に行くとアトちゃんが私たちの帰りを待っていました。
まとめ
梅雨の中休みを突いての仙丈ヶ岳登山。同じことを考えている人が多くて想像以上に混雑していましたが、山を楽しむ人に囲まれているのも悪くありません。今回は小学生はおろか、中学生も見なかったかな?息子が最年少だったと思います (見渡す限りの範囲で)。息子に励ましや応援の声をかけてくださった方々、どうもありがとうございました。
今回はおおよそ成功で終えることができましたが、次回に備えるとすると、
- 行きのバス順番待ちの荷物置きは早めにすること
- トレッキングポールのゴムキャプを準備すること
- 缶ビールを持参すること
- 山小屋Wi-Fiを利用して下山報告をすること
でしょうか。バス乗車の順番が早ければテント場確保も優位ですからこれは次回しっかり対策したいと思います。
トレッキングポールは今回持参しませんでしたが、それはここが国立公園でゴムキャップをつけるように指示されているから。私のはゴムキャップが付いていません。トレッキングポールなしだったので下りの負荷が足腰に響きました。
缶ビール持参については長衛小屋の沢が氷水のように冷たいので、そこで冷やしたらさぞかし美味しいだろうと思いまして。次回は是非。
そして山小屋Wi-Fi。北沢峠付近は携帯電話の電波が届かず、まあこちらはいいんですが下山報告しないと家族が心配しますからね。そこで人工衛星を利用した山小屋Wi-Fiを使えるようにして、せめて下山した報告だけでもしておけば安心してもらえるはず。
これにて仙丈ヶ岳登山レポ終了です。
それでは皆さん、Have a nice day !