親子で楽しむ山歩記

主に小3の息子と登山を楽しむブログです。

【カブde登山】初めての秋葉山登山

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こんにちは、シンです。
4月18日は休みだったので夏山準備中のために近くの山を登ってきました。

登ったのは秋葉山 (866m)

今回登ったのは浜松市天竜区春野町にある秋葉山 (866m)、火防の神様として全国に広まった秋葉神社の本宮がある山です。
東京秋葉原の地名もこの秋葉山が由来となっています。

天竜スーパー林道で山頂付近までクルマやバイクで登ることもできますが、今回は麓から表参道を歩いて登ることにしました。

自宅から秋葉山までは30km弱、この距離ならスーパーカブで行ける距離です。
最近自転車通勤で出番が少ないので、久々の登場です。

久々の登場

暖かくなったので、ハンドルカバーを取り外しました。
ハンドルカバーなしで運転するのは実は初めてです。

ハンドルカバーで見えなかったボタンたち

ハンドルカバーってボタン類の位置分からないし、手首、指の動きを妨げるのでできれば使いたくありません。
寒い時期だけ仕方なく、ですね。

途中のローソンに寄って缶コーヒーとあんぱんを摂取。
これが登山途中にエネルギーに変換されて効果を発揮します (多分)。

ローソン天竜山東店 = 浜松市天竜区山東

最強の組み合わせ

秋葉山登山口に到着

この間花見キャンプをした秋葉神社前キャンプ場に到着。
当然桜は散って、木は青々としていました。
秋葉神社下社前で記念撮影。

秋葉神社下社前にて

ここから歩いていくのでもいいですが、もう少し先に秋葉山表参道駐車場があるので少しでも歩く距離を減らす作戦に。
こちらの駐車場にもトイレがあるので便利です。

秋葉山表参道駐車場

クルマで登山に向かう場合、駐車場で登山靴に履き替えますが今回は自宅から登山靴を履いてきたのでスムーズなスタートでした。
ソールが硬い登山靴でのシフト操作はしやすかったです。

この駐車場の標高は約110mなのでこれから750〜760mほど登ることになります。

駐車場から秋葉神社上社に向けスタート

少し行くと分岐点が現れます。
メインストリートは右の表参道、左は秋葉 (しゅうよう) 寺の里坊、千光寺経由の道となります。
今回は無難に右側の表参道を選択。

表参道と里坊の分岐

進むと赤く塗られた九里橋、そしてその先には急坂。
ここだけかと思いましたが表参道はほぼこの傾斜で山頂までつながっています。

九里橋

結構な傾斜です

ここらの住居にはだいたい軽自動車が止まっていました。
この急坂を登れる軽自動車の実力にも驚かされますが、この狭い道ですよ。
トランプさん、アメ車が日本で売れない大きな理由はコレですよ。

整備された登山道 (参道) を登る

九里橋から10分、大きな常夜灯が現れました。
ここには昭和30年代まで三の鳥居があったようです。
建立したのは彦根藩7代藩主の井伊直惟公で1714年、関ヶ原から100年以上後になりますが井伊家がルーツを大切にされていたと思わせるエピソードです。

立派な常夜灯、ここに三の鳥居があった

標高300mを超えたところにベンチがあります。
このように表参道にはところどころ休憩スポットが設置されているので、体力に合わせて適当に休憩しながら登りましょう。
私は写真撮影でちょこちょこと止まったのでベンチに座っての休憩はしませんでしたが。

海抜318mの表記がある場所

ベンチ

私は高さを表す際「標高」と書きますが、表参道では「海抜」表記。
標高の基準点 (0m) は東京湾の平均水面、一方の海抜は近傍の海面の高さが基準となるようですが特別な場合を除きこちらも東京湾の平均水面が基準となっています。
要は標高も海抜も一緒です。

違うとすれば標高は地形の測量において使うことが多く、海抜は防災上表記で使うことが多い、ということです。
この登山道で海抜と表記している理由は分かりませんが、天気が良ければ遠州灘まで一望できる山であれば海抜表記も悪くないですね。
でもこの記事では標高で押し通します。

標高500mを超えたところに朽ち果てた建物が現れます。
富士見茶屋跡です。

富士見茶屋跡

ここからは遠州灘、天竜川、富士山、麓の犬居地区の町並みが見渡せる景勝地で、茶屋は賑わっていたそうです。
しかし昭和18年に全焼して茶屋は閉められてしまいました。
この建物はその後に住居として再建された母屋ですが、住人は昭和62年に山を下りたそうです。
ここで生活をするということは、当然クルマでは上がれないので歩いてくるしかない。
相当大変だったでしょうね。
もし今でも住んでいたならば「ポツンと一軒家」に登場したことでしょう。

富士見茶屋跡から少し進んだところに大きな灯篭らしきものがあり、ここら辺に四の鳥居がありました。

立派な石灯籠?

何だか変な形だなと思ったら受けに宝珠が乗っていて、火袋と笠の部分が下に置いてありました。

分解されていた灯篭

四の鳥居跡

四の鳥居の先にはお地蔵様が祀られていて、多くの柄杓が置かれていました。
このお地蔵様は子安地蔵尊で安産のご利益があります。
柄杓をよく見ると穴が空いていて、分娩の難を除くために空けて捧げてあるとのことでした。

穴あき柄杓が捧げられた子安地蔵尊

少し歩いたところに鉄塔が立っていて、唯一見晴らしのいい場所です。
南西方向には遠州平野と遠州灘が、東方面には富士山。
しかしこの日は遠望が望めない天気だったので何も見えませんでした。

この日は何も見えず、残念。

秋葉寺ではまだ桜が咲いていた

山頂にはだいぶ近づいたと思ったのですがまだ6割程度、正直想像以上にキツい登山でした。

標高700mを超えたところで現れてきたのが秋葉寺。
こちらでは秋葉三尺坊大権現が祀られています。

秋葉寺の山門

山門

山門をくぐって境内に入ると、そこにはまだ桜が咲いていました。
桜の花びらがハラハラと舞い散る様子が幻想的でした。

まだ桜が咲いていた

秋葉寺本堂

秋葉寺は駐車場から歩いてきて2時間弱、ここにトイレがあります。
しっかり掃除されたキレイなトイレです。

秋葉寺のトイレ

秋葉神社上社に到着

標高750mを超えて五の鳥居跡、ここまで来るとあと少しです。

五の鳥居跡

参道の真ん中に巨木

登り始めて1時間40分、秋葉神社東の神門に到着です。

秋葉神社東の神門

これほどの歴史的建造物、細かな彫刻などしっかり見ておけばよかったと後悔しています。
登山で疲労困憊になると観察する気が失せてしまうのが難点です。
次はここまで楽して登ってしっかり観察しようと思います。

神門をくぐると目の前には高い石垣が。
この神社のすごさを物語っていますね。

石垣の上に神社の中心が

御手水屋で身を清めてから本殿方面へと進みます。
秋葉神社上社の特徴は何といっても金の鳥居です。

手と口を清めます

階段を登って本殿の方面へ、途中に金の鳥居

金の鳥居越しの拝殿

拝殿

賽銭は普段5円玉ですが今回はその10倍の50円玉、きっと10倍効果があるでしょう。
火防の神様に「キャンピングカーのバッテリーが燃えませんように。」とお願いしてきました。

ここからは東海随一と言われる景色が見られるのですが、この日は残念な状況でした。

拝殿付近からの眺め

神楽殿にはジュビロ磐田の大きな絵馬が。
秋葉神社は平和な世の中においては火防の神様ですが、戦国時代は武運長久の神様として拝み奉られていました。

神楽殿

12月15〜16日にはこの神楽殿で火まつりが行われているそうなので、見てみたいです。

下山後は道の駅でお食事

写真を撮ったりしながら登るので時間がかかりますが、下りはほとんど写真も撮らないので半分くらいの時間で下れます。
登り2時間下り1時間、と言ったところですね。

駐車場が見えるとそこには忠犬ハチ公のように私の帰りを待つスーパーカブがいました。

お待たせ

途中、道の駅いっぷく処横川で昼食休憩。
ここで天丼を食べました。

道の駅いっぷく処横川 = 浜松市天竜区横川

天丼 ¥1,260

天丼は動物性の天ぷらはエビ2尾のみ、きす天かなと思ったものはタケノコでした。
タラノメ、ワラビの旬の山菜、この地域特産の椎茸、といったヘルシー寄りの天丼です。
美味しかったですよ。

そして山登ったからいいでしょ、と食べたソフトクリーム。
椎茸ソフトは食べる勇気がなくて普通のバニラソフトにしました。

バニラソフト

奥の方に瓶のコカ・コーラ自販機があったので、ついつい購入。
やっぱりコーラは瓶で飲むのが美味しいです。

瓶のコカ・コーラ

スーパーカブで登山に行くのも楽しい!

夕飯の食材の買い出しをしながら、息子の迎えも行って帰宅。
充実した平日休みでした。

普段は日没後に入浴しますがこの日は明るいうちに入りました。
この季節、明るいうちだとお風呂から眺める青モミジがキレイで癒されます。

湯船から眺める景色

今回初めてスーパーカブを使って登山口まで移動しました。
遠くの山へは行けませんが、これはこれで楽しいので春秋に近くの山へ「カブde登山」する機会が増えそうです。

それでは皆さん、Have a nice day !